桜の季節は膝痛の季節?
先週の定休日に実家の近くにある村松公園に行ってきました。
もう夕方だったので、写真はうまく撮れませんでしたが、
ほぼ満開の桜はきれいでした。
写真の場所は、五泉市営陸上競技場の土手です。
晩秋には「ごせん紅葉マラソン」が開かれるところです。
あれから一週間、もう桜はだいぶ散ってしまったでしょう。
毎年のことですが、この時期になると、
膝の痛みを訴えて来院される患者さんが増えます。
そういう患者さんの多くは、
ウォーキングやジョギングを日課としている方、
またはゴルフを趣味としている方です。
膝が腫れている方はほとんどいないのに、
歩いたり、走ったりすると痛みが出るのは何故なんでしょう?
患者さんに共通しているのは、
冬の間はあまり運動をする機会がなく、
春、気温が上がってきたので、運動を再開していることです。
それも、徐々に運動量を増やすのではなく、
前年の秋と同じような気持ちで体を動かし始めているのです。
筋肉は使わないでいると萎縮して細くなってしまいます。
筋力は低下し、持久力もなくなります。
そのような状態で急に運度を始めると、
筋肉の疲労が早く、先ず筋肉痛が起こり、
その後さらに数日たって筋肉は硬くなってしまいます。
筋肉が強張ってしまうということです。
膝関節は大腿部の筋肉が曲げ伸ばしをしています。
大腿前面の大腿四頭筋、縫工筋、
後面の大腿二頭筋(ハムストリング)、半腱様筋半膜様筋などが作用して
膝の屈曲伸展をしていますので、
それらの筋肉が強張ってしまうと膝関節の動きがスムーズに行かず、
痛みや違和感を覚えてしまいます。
腫れも出ていないのに、痛みを感じるような時には、
先ず筋肉のトラブルを考えてみてください。
筋肉が強張っているような場合は、
一度のマッサージで膝痛は緩和してしまいます。
もし、膝の関節軟骨が摩耗して痛みが出ている時は、
ほとんどの場合は腫れたりひどくなると水が溜まったりします。
このような時には整形外科を受診した方が良いでしょう。
また、臀部や股関節の前側に‥‥(つづく)