冷えと脚の痺れ感
昼間の青空はウソだったのかのように、
今夜もまた雨降りになってしまいました。
この時期の冷たい雨は、帰宅の脚を早めたくなる感じで
心も萎ませてしまいます。
あ〜温かいお湯に浸かりたい、
と、思うのは私だけではないでしょう。
さて、例年11月に入り気温が下がると、
脚や足裏の痺れ感、痛みを、
訴えてみえる患者さんが増えます。
整形外科で受診し、腰椎椎間板ヘルニアや
脊柱管狭窄症の診断を下されてない方を触診してみると、
臀部(お尻)の筋に凝りや強張りができていることが多くあります。
「お尻に筋肉があるの?」と、思う方もいるかもしれませんが、
お尻の形を決め大腿を後ろに反らす大臀筋を始め、
大腿(脚)の運動をする多くの筋があります。
それらの筋の凝りや強張りが時として、
脚の痺れや痛みを生むことがあります。
特に、骨盤を通り脚に分布する坐骨神経の上(背面から見て!)にある
梨状筋(大腿を外側に捻る、外旋筋)が凝り固まって、
坐骨神経を障害すると強い痺れや痛みを感じます。
さらに、腰・骨盤の高さを一定に保つために働く
中臀筋(大腿を横に上げる、外転筋/ランナーは凝りやすい)は、
マッサージにより痺れや痛みが緩和することからも
凝ると脚の違和感を生じるようです。
これらの筋が強張ったり凝りを生じるのは、
脚の冷えも影響を与えていることがあると、
この時期に患者数が増えることから考えられます。
もうモスクワに帰られたロシア人の患者さんは、
「新潟の冬は寒くてモスクワより厳しい」
と、言っていました。
氷点下15℃以下になることもあるかの地より、
なぜ新潟の冬が厳しく感じられるかは湿度の関係があるようです。
寒さが厳しくなるにつれ、血行不良により、
筋は強張ってきます。
防寒には充分配慮したいものです。